大学の体育会系の部活はきつい?やばい?厳しいなかで入部するメリットと得ることができることについて解説!

今まで全力で向き合い成績を残してきたスポーツ競技を、大学でも続けることのできる大学の部活動。その中でも、特に成績にこだわり部活動に本気で取り組む部活を「体育会系」の部活と呼びます。

 

いわゆる大学の体育会系の部活はかなり規則や練習メニューが厳しい場合が多いです。体育会系の部活で過酷なトレーニングをこなしたとしても、卒業後にプロ選手として活躍できる人は少ないのが現実です。

 

しかし、プロ選手になることができなくても体育会系の部活での経験でしか得られないものがあります。思い出や社会に出て役に立つスキルは当たり前ですが、自分自身が変化していくことが一番体感する経験です。

 

今回は、大学の体育会系の部活の特徴と所属するメリット、体育会系の部活で得ることのできる経験について、体育会系の部活出身の私自身の経験を含めて解説します。

 

目次

 

 

大学の体育会系の部活とは

 

そもそも大学の体育会系の部活は普通の部活、サークルとどのように違うのでしょうか。

 

・本気で部活に取り組んでいる

まず第一に、本気で部活に取り組んでいます。これは、一日中その競技について考えて日々向上心を絶やすことなく練習に励んでいます。全国の強豪高校に推薦を出して人を集めて、練習設備の整った高いレベルの中で競技に取り組めるよう指導者側も環境を作っています。寮に入寮したり、一日練習したりします。

 

 

・大学以外のほとんどの時間を部活に費やすこととなる

大学では一般的には自由な時間が多い印象です。しかし、その自由な時間を練習に充てることが多いです。例えば、朝練習や夕方練習、遠征や合宿、試合や大会などとシーズン中は大学の講義以外のほとんどを部活として競技に費やすこととなるでしょう。オフ日を大学が開校している平日にする部活もあり、土日祝日は1日部活ということもあり得ます。

 

 

・幼少のころからアスリートとして競技に取り組んできた人が多い

冒頭にも触れましたが、高い成績を残してきた人が多い体育会系部活の部員。主に高校時代の活躍により入学のための推薦を出す大学が多いです。多くの人が、幼いころからほかの人より多くの時間を競技に費やした結果、アスリート級の成績を残してくることができました。

 

 

・全国クラスの大会で優勝を目指すチームが多い

幼いころからアスリートとして競技に打ち込んできたため、国内トップレベルの選手として活躍してきました。そのため、大学生となっても大会において、優勝を目指して部活動に取り組んでいくことになります。時には、大学の看板を背負い、プロ選手を相手に戦うこともあります。

 

※中には日本代表にも選出される大学生アスリートと呼ばれる人もいる

国内トップレベルで成績を競い合う中で、大学生のトップレベルの多くは世代別の日本代表選出の経験があることが多いです。在学中に日本代表に届かなくても、卒業後に日本代表やプロ選手を目指す将来を見据えた選手が多いです。

 

 

大学の体育会系の部活はかなり厳しい!

 

大学の体育会系の部活動はかなり厳しいです。これは、練習内容だけに限らず練習以外の面でも部活動に縛られるケースがあります。

 

・練習内容がかなりきつい

高校時代の部活動より練習量が増えることが多いです。周りも実力を持っている強者揃いで自分自身で高いレベルを目指して取り組む必要があります。また、基本的にできる人のレベルに合わせられるため、できない人からすればかなりの労力をかける必要があることでしょう。

 

 

・部に独自のルールがある

多くの体育会系の部活には部に規則やルールがあります。これは、部員の結束や規律を守るために作り、人によっては過度に感じるものがあります。

例えば、遅刻、欠席の禁止や髪型やアクセサリーの制限、下級生時の雑用などと今のご時世には考えられないものばかりです。私が所属していた部活ではアルバイトまで禁止にしていて、ばれたら退部という考えることのできないものがありました。

 

 

・完全実力主義

これは、大学の顔となっている部活があったり、指導者も仕事で競技を指導していることから、成績を残すために必要なことなのかもしれません。ましてや、人数の多い部活になると実力で選ばざるを得ないです。そのため、選手によってはせっかく練習に耐えることができても4年間公式戦に出場できないという場合もあります。

 

 

・大学生活から切り離される

他の大学生と違って部活を本気でやっているため、思い描いていたキャンパスライフを歩むことができません。夏休みや冬休みなど大学の休業日には遠征や合宿に参加し、ほかの大学生とは別の道を歩んでしまいます。大学生ではなくアスリートとしての生活をする必要があるのかもしれません。

 

 

・スポーツ自体嫌いになってしまうケースもある

応援してくれている人のために、大学で成績を残さなければいけないという過度なプレッシャーによるストレスがかなりかかることがあります。練習量の多さに嫌になってしまい、知らず知らずのうちに今までやってきたスポーツが嫌いになってしまうことがあります。私自身、やめたいと思う場面は両手じゃ収まりきらないぐらい経験してきました。また、高い向上心を持って取り組んでいるためなかなかチームメイトには相談しにくいことでもあるため、なおさら一人で抱え込んでしまうこともあります。

 

 

大学の体育会系の部活に所属するメリット6選

 

ここまで厳しい体育会系の部活動にも所属するメリットはあります。部活動に在籍しているときは気づかなかったのですが、引退してから入部して最後まで続けてよかったと思うことがたくさんありました。

その中でも、私自身が厳選した6つをご紹介します。

 

・競技レベルが向上する

これは単純に練習量や競技に向き合う時間が増えるためです。部活動中心の生活となるため、時間や労力を今まで以上に捧げることになります。

また、競技力向上のための施設が大学に備わっていることが多く、申し分のない環境が残っています。

 

 

・上下関係を考えることができる

大学の部活動では、指導者や監督、先輩や後輩など多くの立場の人と交流する機会があります。また、他大学との交流の中でも言葉遣いや態度について見直すことができます。

多くの人と交流する中で、社会に出てからも必要な状況に合わせた礼儀、マナー、言葉遣いを身につけることができます。

 

 

・向上心が身につく

レベルや意識の高い仲間と切磋琢磨することができるため、それに負けじと自分自身も頑張ろうとします。その結果、気づかないうちに成長しようとするマインドが備わり、高い目標を達成しようとする意識が身につきます。

体育会系の部活動に入部した時点で、向上心は高いですが、さらに磨かれることとなります。

 

 

・仲間との絆を深めることができる

厳しい環境の中、お互いに目標に向かって協力し日々の練習に励みます。その過程で、嬉しいこと、楽しいこと、悔しいこと、辛いことを共有し続ける中で、仲間たちとの絆が深まることでしょう。

また、スケジュール的にも部員同士での交流が増えるため、部内での交流が盛んになることも一つの要因です。

 

 

・目標に向かって最後までやり抜く力が身につく

一人一人がチーム一丸となって目標に向かって全力を尽くします。点を取るために、シュート練習をする人もいれば、パス練習をする人がいるように、目標達成のために継続して練習し続けます。

その練習が結果に結びつかなかったとしても、それまでの練習の過程で小さな目標を達成できてきたはずです。一人一人がやり抜く力を身に付けることができます。

 

 

・就職活動に有利になる

企業は、体育会系の部活をやっている就活生にプラスの印象を抱きます。理由として、上記のような精神や、体力を持っていて元気があるという印象を面接官も感じるからです。部活動の実績だけではなく、部活動に取り組んできた姿勢や、どのように課題を克服してきたのかなど聞きたいエピソードも多く持っているため、かなり有利に就職活動を進めることができます。

さらに、歴史の長い部活は企業と部活の間にコネができることもあるようです。実業団としての道だけではなく、先輩から勧誘を受けることもあるでしょう。

 

 

体育会系の部活で得ることのできる経験

 

サークルや普通の部活とは違う体育会系の部活。体育会系の部活だからこそ得ることのできる経験があります。

 

 

・最高の瞬間の思い出

今までの努力が結果に結びつくことほどうれしいことはありません。日々の練習での発見や大会自体は、似たようなシチュエーションはあっても二度と同じことは起こりません。地道な練習の上にやっと見つけたコツ、同じメンバーで臨む大会は人生の中で最後かもしれません。その中で得ることのできた結果による喜びは、何にも代えがたい最高の瞬間です。

大学生になってできるようになった技、優勝した時の心から喜んだ思い出は、一生の宝物です。

 

 

・社会人に必要なスキル

体育会系の部活の中では、社会に出てから必要なスキルを磨くことのできる場面が多くあります。あいさつや返事、マナーはもちろん、メンタルの管理の仕方も学ぶことができます。部活動の中で失敗をしてしまっても、次のチャレンジのためにいつまでも悩んではいられません。仕事をするうえでも、失敗の連続の中でいかに自分を保てるかが大切になってきます。

また、寮生活となれば共同の部屋に住む中での人とのかかわり方も考えなければなりません。家事もできるようになる必要があります。日々部活動をしている中でも、社会に出てから必要なスキルは磨かれているのです。 

 

 

・成長した自分

体育会系の部活のなかで得ることのできる一番素晴らしいこととして、成長した自分自身を手に入れることができることです。厳しい環境に耐えて一回り大きくなった自分は、体力や技術はもちろん、簡単なことで挫けないメンタルや向上心の塊になっていることでしょう。

それは、支えてくれた仲間や家族のために頑張ることができるマインドが備わっているからです。自分一人の力で大学で体育会系の部活を続けることができたという人は、ほんの一握りのはずです。

周りに支えられてきたからこそ、今の自分自身があり、みんなのおかげで成長を続けていけることを改めて認識できます。入部前よりも強くなった自分自身に自信をもって、社会に旅立っていけることでしょう。

 

 

まとめ

 

体育会系の部活動は厳しいと言われることが多く、大学でも部活動を本気になる意味が分からないという人もいるでしょう。中には、プロになるわけでもないのに大学まで競技を継続することを反対されることもあるでしょう。

 

しかし、大学まで継続することでしか得られない仲間、思い出、何より成長した自分に出会うことができるのです。プロとして活躍することだけが素晴らしいことではありません。自分自身の成長を感じていくことの方が大事です。

 

大学生活の中で、スポーツ競技に打ち込みながら学生生活を送ることは大変なことかもしれません。大学は人生の夏休みと言われても、日々練習に励む。

 

そのことを覚悟した上で、競技に全力を尽くした先に見える景色を思い浮かべて頑張ってほしいと思います。